二重切開法は、半永久的な二重まぶたを手に入れられる人気の施術です。しかし、「切開法だから失敗しない」というわけではありません。ごく稀に、デザインがイメージと違った、左右差が生じた、不自然な仕上がりになったなど、修正を希望されるケースがあります。
埋没法と異なり、切開法はまぶたの組織を直接処理するため、やり直しや修正の難易度は高くなります。「もう一度メスを入れるなんて怖い…」「本当にきれいに修正できるの?」といった不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、二重切開のやり直し・修正手術の難易度について詳しく解説し、安心して修正手術を受けるためのクリニック選びのポイントをお伝えします。
二重切開の「やり直し・修正」はなぜ難しい?
二重切開法の修正手術の難易度が高いと言われる理由は、主に以下の点にあります。
- 組織の再構築の難しさ: 切開法では、一度まぶたの皮膚や筋肉、脂肪を切除・処理しています。そのため、元の状態に戻したり、全く新しいラインを形成したりすることが埋没法のように簡単ではありません。すでに組織が変化しているため、微調整が難しくなります。
- 瘢痕組織の影響: 術後には、目に見えなくてもまぶた内部に瘢痕(はんこん)組織が形成されます。この瘢痕組織は非常に硬く、再手術の際に医師が細かな操作を行うことを難しくします。また、瘢痕が原因で修正後の仕上がりに影響が出る可能性もあります。
- 医師の高度な技術と経験が求められる: 一度切開されたまぶたの構造は複雑であり、これを修正するには、通常の二重切開手術以上に高度な解剖学的知識と、熟練した技術、豊富な修正経験が医師に求められます。
- 修正の方向性が限定される場合がある: 例えば、二重の幅を広げる修正は比較的しやすいですが、幅を狭くする修正は皮膚の切除が必要になるなど、より複雑な手術になることが多く、不可能なケースもあります。
これらの理由から、二重切開の修正手術は、初回の手術よりも外科的難易度が高いとされています。
どんな「やり直し・修正」が多い?
二重切開後に修正を希望される主なケースは以下の通りです。
- 二重の幅が広すぎる・不自然: 希望よりも大幅に広い二重になってしまい、不自然な印象を与えるケース。
- 左右差がある: 術後に左右の二重の幅や形に明らかな違いが生じてしまったケース。
- 食い込みが深すぎる・不自然: 目を開けたときに二重のラインの食い込みが強すぎて、不自然な印象を与えるケース。
- ラインが浅い・三重になった: せっかく切開したのにラインが浅く、または二重が安定せず三重になってしまうケース。
- ハム目になった: まぶたが厚ぼったく、ハムのように膨らんで見える状態。
- 傷跡が目立つ: 切開線の傷跡が目立ってしまい、悩んでいるケース。
後悔しないための「クリニック選び」が最重要
二重切開の修正手術は、高度な技術を要するため、クリニック選びが非常に重要です。
- 「修正手術」の経験が豊富な医師を選ぶ:
- 通常の二重整形の実績だけでなく、他院修正や難易度の高い修正手術の経験が豊富な医師を最優先で選びましょう。
- 医師のプロフィールや経歴、学会での発表実績などを確認し、修正手術に特化した技術を持っているかを見極めることが大切です。
- カウンセリングを複数受ける:
- 最低でも2〜3ヶ所のクリニックでカウンセリングを受け、医師の診断や提案、費用などを比較検討しましょう。
- 修正内容について、具体的なシミュレーションや、考えられるリスク、ダウンタイムについて詳細な説明があるかを確認してください。
- 「必ず治る」といった安易な言葉ではなく、現実的な可能性と限界をきちんと説明してくれる医師を選びましょう。
- 術前の丁寧な診察と分析:
- 修正手術は、前回の施術内容や、まぶたの現在の状態(瘢痕の有無、皮膚の余りなど)を正確に把握することが不可欠です。
- 触診だけでなく、写真や過去の術式などを基に、丁寧にまぶたを分析してくれる医師を選びましょう。
- アフターケア体制の確認:
- 修正手術後も、術後の経過観察や、万が一のトラブルの際のサポート体制が整っているかを確認しましょう。
- 修正手術は心理的な負担も大きいため、精神的なサポートも得られるクリニックだと安心です。
まとめ
二重切開のやり直し・修正手術は、初回の手術よりも難易度が高いのが実情です。しかし、修正手術の経験が豊富な医師を選び、適切な方法で施術を受ければ、理想の二重に近づける可能性は十分にあります。
決して安易にクリニックを決めず、複数のクリニックで時間をかけてカウンセリングを受け、ご自身のまぶたの状態と修正の可能性について、納得がいくまで話し合いましょう。信頼できる医師と出会うことが、修正手術成功への一番の近道です。